会長挨拶

山形県中小企業診断士協会 会長

結城 渉史

山形県中小企業診断士協会のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。

山形県は、全国でも有数の「ものづくり県」として知られ、県内総生産の約3割を製造業が占めており、雇用面でも大きな役割を果たしています。特に電気機械器具、部品加工、繊維、食料品など、多様な製造業が地域経済の中核を担い、歴史あるものづくりの伝統と、時代の変化に合わせた技術革新が共存しています。また、これらの産業は地理的な制約を受けにくく、全国・世界へと販路を広げていることも山形の強みです。

一方で、グローバル化やデジタル化、人口減少や働き方改革など、中小企業を取り巻く経営環境は大きく変化しています。山形の産業も、これまでの強みに加えて、絶え間ないイノベーションや新たな価値創造がこれまで以上に求められる時代となりました。

中小企業診断士は、経営戦略・生産管理・財務・人材育成・マーケティングなど経営全般にわたる幅広い知識と、現場での課題発見・解決力を備えた「経営の総合医」です。私たちは、山形県の多様な産業構造と地域特性を深く理解し、現場に寄り添いながら、企業ごとの強みを引き出し、持続的な成長や新たな挑戦をサポートしてまいります。

例えば、部品や電子機器などの加工組立型産業では、生産性向上や技術伝承、DX(デジタルトランスフォーメーション)への対応、事業承継支援など幅広いご支援を行っています。食料品や繊維など地域資源を活かした企業には、ブランド力強化や販路開拓、クラウドファンディングの活用、補助金申請等の実践的なアドバイスを行っています。さらに、国や県の各種支援策・補助金の活用、事業再構築や新規事業展開にも、豊富な実績をもって伴走支援いたします。

山形の中小企業・小規模事業者の皆さまが、これからも地域経済の主役として輝き続けられるよう、「一番身近な経営サポーター」として、診断士一同、知恵と情熱をもって共に歩んでまいります。

令和7年4月
一般社団法人山形県中小企業診断士協会

結城 渉史